フジパレスシニアコラムページ - 第六話

第6話「本当の親孝行」


『昨日のお部屋と今日見たお部屋どっちがよかった?』

と母に聞くと、「どっちも綺麗やったけど、昨日の方が良かったかなぁ」と言い、娘にも同じ事を聞くと、「昨日のおうち!だって昨日のおうちは私が飲めるお茶を出してくれたけど、今日のおうちは苦いお茶だったもん!」という子供らしい答えが返ってきたが、素直な意見に妙に納得もした。

さすがに、娘のその意見だけで決めたわけではないが(笑)、母親のフジパレスシニアへの入居が決まった。

母親は、認知症と診断されて半年、要介護2と診断されて四ヶ月、認知症のこと、そして日常生活も含めたサポートが必要な母親の今後の生活を考えて、私たち夫婦が勤務しているフジ住宅の高齢者向け住宅フジパレスシニアへの入居について相談してきました。

上司からもフジパレスシニアへの入居の勧めを頂き、社内関係部署の方が、詳しい説明や住宅への案内などスムーズに対応して頂いたため、私たち夫婦も驚くぐらい早く、あっという間に母親の入居までの段取りが確定しました。


紹介して頂いたフジパレスシニアの見学を済ませ、私の感想は想像以上の好印象でした。

見学に伺った際に、子供の飲み物にまで気を遣って出して頂いたり、帰り際にはわざわざ玄関の外まで出て、私たちの姿が見えなくなるまで見送ってくれたり、小さいことかもしれませんが、普通であれば気が付かず、素通りしてしまうようなところにも気を配って対応して頂いたことにより、これからの母親の第二の生活を、人生を託す私たちにとっては、費用や設備、サービス内容など、目に見えること以上に、安心に思えたポイントだったのです!


参考にということで、母親の担当ケアマネジャーに紹介されたグループホームも見学に行きましたが、子供にも苦い緑茶が出され、見送りも玄関先で靴を履き替えることなく済まされた一方で、見学したフジパレスシニアと比較した結果が、最初の母親と、娘の言葉でしたので、一緒に見学に行った私たちも、すぐにフジパレスシニアに決めました!

率直な考えとして、これまでは、母を高齢者向け住宅に住まわせることには、気後れしていたのでした。

これまでの自宅での介護を通じて、認知症、そして要介護と言えば、必要な時だけではなく、それ以上に、あれやこれやと休みなく色々気を使うことが多く、 はっきり言って、こちらが先のことを考えすぎて、非常に気疲れをしていた時期もありました。

でも社内のフジパレスシニアの担当部署の方に母親のことを相談させて頂いた時に、「フジ住宅には、現時点では介護の専門部署は無いので、日頃のケアや介護の部分は、外部の介護事業者さんにお任せしてるんです。

でもキチンと面談させてもらって、当社の経営理念や運営コンセプトに共感、共鳴してもらえるところ、この事業者であれば安心できる!って判断した先にしかお任せしていないんです!お母様の事も全くご心配なく!!」


と言ってもらった時、自宅での介護をやめるという選択が「親不孝」になるんじゃないか、とある種の「罪悪感」で複雑な思いだった私を、パーッと、本当にパーっと明るくしてくれました!

母親の引越し後に住宅内での食事の様子も見せてもらいましたが、さすが調理のプロですね。私が作る料理よりも母親は喜んでくれ、こちらも一安心です(笑)

「自分の親を安心して預けられる住まい」がコンセプトのフジパレスシニアに、本当に自分の親を預けましたが、スタッフの考え方も行き届き、食事も、設備も、介護体制も整った綺麗な住宅に入居してもらえて、改めて「親孝行」が出来たなと嬉しく感じています!