フジパレスシニアコラムページ - 第23話

第23話「親孝行のカタチ」


みなさんこんにちは!

まだまだ朝晩はひんやりしますが、日中は汗ばむ程の気温で、クールビズもだいぶ定着して、いよいよ夏を迎える準備も本格的になってきましたね。前回のコラムから約1ヶ月、みなさんいかがお過ごしですか?

今回は、フジ住宅の『文化』とも言える『親孝行月間』についてお伝えします。『親孝行月間』とは、毎年4月1日を開始日として、フジ住宅グループの全従業員に1人1万円、会社からご芳志としてプレゼントされます。自分を産んでくれた親への感謝の気持ちや、普段からの感謝の気持ちなどを伝える機会として、親孝行をやって欲しい、親孝行のために遣って欲しいとの想いから、全従業員にプレゼントされています。ご芳志の遣い道は自由で何に遣ってもOK。ただ、どんな親孝行をしたか、事後に感想文を提出することだけが、決まっております。


親孝行月間は平成16年からスタートしておりますので、フジ住宅では伝統行事となっており、今では社内はもちろん、社外の方にもその認知度が高まっており、お取引先の中にはマネして実施されているところもあると聞いております。

この親孝行月間導入の主旨・目的は、①親に感謝する事で、同僚に対しても優しくなり、助け合いの精神が育つ。②親に感謝し喜ばれることにより、人を喜ばせることが習慣になる。③従業員のご家族に(自分の夫・妻、子供等は)何と良い会社に勤めているのだろうと大変満足・安心していただける。④期待していないところでの『感動』が口コミで広がる可能性がある。⑤以上により、従業員満足、顧客満足につながり、業績向上につながる。人の役に立てる、感謝されることで『自己肯定感』が高まり、感謝の気持ちを行動に移せる。『心のエネルギーになる』と言われております。

親孝行月間が導入されて10年が経ちますが、最初は、会社から親孝行月間の告知があった際、ありがたいなあと感じると同時に、何をどうすれば良いかと少し照れくさく感じたこともありました。ただ、会社の制度として良い意味で、半ば強制的に実施されますので、その照れくささもある意味では心地よく感じられ、親に対する感謝の気持ちを素直に表現できたと記憶しています。今では、その主旨・目的も120%理解・共感できています。

この制度の良いところは、もう一つ、全員が親孝行の結果を感想文で提出するしくみ。私も毎年結果報告を提出しておりますが、その中から特に良い内容のもの、感動するものを抜粋して冊子になります。例えば、一緒に食事に行ったり、何かプレゼントしたり、日帰り旅行や先祖へのお墓参り。色んな事情で疎遠になっていた親との感動的な再会等々、とても微笑ましく、また、涙なくしては読めない内容も非常に多く、感想文の冊子が、更に心を成長させてくれます。

また、さまざまな『親孝行のカタチ』があることも勉強になります。私も毎年どうやって感謝の気持ちを伝えようかとアレコレ考え、ああ、今年も喜んでくれた!良かった!と安堵するのですが、他の方の『親孝行』を垣間見ることで、もしかしたら、これは自己満足だったのではないか?本当にこれで喜んでくれたのかなあと振返ります。このような気持ちになることで、来年はもっと喜んでもらおう!できるだけタイムリーに感謝の気持ちを伝えよう等々、より感謝の気持ちが強くなります。


今、私たちシニアハウスサポーターは、サービス付き高齢者向け住宅フジパレスシニアの運営を任務としております。入居相談の大半が、入居者様ご本人からではなくご家族からの相談です。その際、自宅や家族での介護から高齢者向け住宅への入居となる場合に、何か罪悪感というか、うしろめたさを感じておられるご家族も少なくありません。お気持ちは分からないでもありませんが、私たちは、そんな気持ちをお察しした上で、ぜひ、フジパレスシニアでお受入れさせていただきたいことを、胸を張ってお伝えしています。入居者様も自分の世話や介護で自分の子供や家族が苦しむことは望んでおられません。また、できるだけ迷惑をかけたくないという気持ちが、精神状態や身体の状態を悪化させる原因になっているのかも知れません。

フジパレスシニアは『自分の親を安心して預けられる住まい』が普遍のコンセプトであり、そのためにどうすれば良いか真剣に考え、行動し、日々運営させて頂いております。おかげさまで、沢山のご家族から、『ここに入居して良かった!』とか、『前よりも顔色も良くなって安心してるわ!』といったお言葉をいただきます。つい先日も、『小さな時から、母には迷惑ばっかりかけてきた。大人になっても長いこと親のスネをかじってきた。ただ、ようやく、こうして何とか親孝行(=フジパレスシニアに入居され、楽しく、平穏な日々を送っている)ができた。ここで最期まで、ゆっくり人生を過ごしてもらうのが、最初で最後になるかも知れませんが、最高の親孝行と思ってます!』と涙ながらに、でもとてもステキな笑顔でお話いただいたご家族様のお言葉に、心から感動しました。

私たちシニアハウスサポーターは、自分の回りのご家族の親孝行にも関与させて頂ける、とても幸せな仕事をさせて頂いております。もちろん、そのために、まずは自分の親孝行を徹底する必要があります。その上で、フジパレスシニアは、皆さんの親孝行のお手伝いもさせていただきます。

皆さんの親孝行のカタチは、どんなカタチですか?