シニアハウスサポーターである私たちの担当業務として、地域のケアマネージャー様に対して、当社のフジパレスシニアをご案内したり、入居のご相談をお受けしたりしていますが、ケアマネージャー様がどの視点で物事を考える方なのかを理解することがとても重要で、かつ、そのお考えが、入居者様やご家族様へ与える影響も大変大きなものであると感じています。 まず、まだまだ大多数の要支援・要介護認定を受けておられる高齢者、そのご家族様が「サービス付き高齢者向け住宅」をご存知でなかったり、高級な有料老人ホームのイメージで入居金が高く、月額費用も高いだろうから、私たちでは入れないといった考え方の人が多いのが実情です。 また、一度入居してしまったら自分のやりたいことが自由に出来なくなってしまうのだろうという思い込みを持ってしまっている方も多いと感じます。 私たちシニアハウスサポーターが、ご本人様やご家族様と直接お話させて頂ければ、どういったところなのかをしっかりご説明させて頂き、ご理解して頂くことが出来ますが、まずは、高齢者に一番身近に関わっておられるケアマネージャー様に、サ高住とはどんなものなのか、どういったことができるのかを理解して頂くことが、私たちの重要な任務となります。 つい先日、Tケアマネージャー様にご紹介頂いたご夫婦に、当社のフジパレスシニアにご入居して頂きました。ご家族様である息子様のお話では、「私ら夫婦は共働きで、昼間は留守にしているんですが、以前に、私たちがいない間に、父が外へ出て行ってしまい警察に保護されたことがあったんです。その時に自宅での介護には限界があると感じたので、ありのままTケアマネージャー様に相談したら、○○さん(私)の電話番号を教えてもらい、連絡させてもらいました。」とのこと。 また、先月には、入居者様M様の担当者会議に参加させて頂きました。ご存知の方も多いとは思いますが、担当者会議とは、介護施設ではよくあることだと思いますが、入居者様の希望・要望を確認した上で、今後の入居者様の生活が、より良い方向に進むように、入居者様に関わる担当者・スタッフとご本人様・ご家族様を含めて話し合いをさせて頂き、ケアプランを決めていくものです。 フジパレスシニアは施設ではなく、住宅、住まいですが、必要に応じて担当者会議を実施しています。 M様の希望・要望についてはプライベートな事ですので割愛させて頂きますが、私が感じたのは、本当にケアマネージャーさんは入居者様・サービスの利用者様について、真剣に親身になって考えておられる人なんだなということ。 会議では、担当のSケアマネージャー様が、M様の日々のご様子や言動等から考えられる入居者様のご意見・ご要望を代弁してお話され、「今後の生活の事を考えると、介護をする時には○○の点に気をつけて欲しい」といった要望であったり、「Mさんはこういった事があったからこんな風に考えておられるようなので、そのあたりを察して今後のケアをして欲しい」と言ったお話が出てきました。正直、毎日そばにおられるわけではないSケアマネージャー様が、なぜそこまでM様のことが理解できるのかと、尊敬の念を抱かずにはおれませんでした。 今回の担当者会議についてもSケアマネージャー様からの働きかけで行われる事になりました。その経緯についてSケアマネージャー様にお聞きすると、「現時点では大きな問題ではないのですが、私が聞いているM様からのお話や要望と、現状介護サービスの提供をして頂いているスタッフがM様から聞かれている話の内容が、若干ズレている可能性があると感じたので、担当者全員で共有して、しっかりと今後のM様の事について考えたいと思っております」とのこと。 また、ありがたいことに、「ここはスタッフの意識レベルもサービスのレベルも高水準ですので、そんなに心配はしていません。ただ、長い時間が経てば、高齢者のことなので、どうなるか予測できないところもありますので、早めに動きました」とのこと。Sケアマネージャーさんの、「自分が担当となったからには、ずっとM様に幸せにお過ごし頂きたい!」という強い思いを感じる出来事でした。 このように、Tケアマネージャー様やSケアマネージャー様のような方に、何かあればすぐに思い出して頂き、太鼓判を押して頂ける様なフジパレスシニアを今後も多く創り出すこと、地域のケアマネージャー様との強い信頼関係の構築が、私たちの重要な使命のひとつです。第19話「ケアマネージャー様との信頼関係」